敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
この豆も、去年とは違う。
前は社長用のと同じだった
けど、柊弥の好みを考えて、
副社長用のはあたしが別に
セレクトしてるんだよ。
……銘柄には無頓着だから、
柊弥は気づいてるかどうか、
わかんないけど。
「――よし。今日も頑張るか」
コーヒーの最後の一口を
飲み干しながら、柊弥が
気合いを入れるようにそう
言って立ち上がった。
「行ってらっしゃいませ、
副社長」
資料を小脇に抱えて出て
いく彼を、あたしは軽く
頭を下げて見送る。
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前は社長用のと同じだった
けど、柊弥の好みを考えて、
副社長用のはあたしが別に
セレクトしてるんだよ。
……銘柄には無頓着だから、
柊弥は気づいてるかどうか、
わかんないけど。
「――よし。今日も頑張るか」
コーヒーの最後の一口を
飲み干しながら、柊弥が
気合いを入れるようにそう
言って立ち上がった。
「行ってらっしゃいませ、
副社長」
資料を小脇に抱えて出て
いく彼を、あたしは軽く
頭を下げて見送る。
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