敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
と、ドアノブに手をかけた
まま、直前で柊弥が
フイッと振り返った。



「あぁ、そうだ。言い忘れてた」



「――はい? 何でしょうか?」



「今日の晩飯、グラタンがいい」



「――――は?」



「グラタン。

なんか無性に食べたいんだよ。

チーズたっぷり入れて」



「は――いや、あの……」



そりゃあ、食べたいん
だったら作るけど、そう
いうことは家にいるうちに
言ってほしいんだけど。



あたしは相変わらず公私
混同はしない主義。


仕事中は、しっかり秘書
モードなんだからね!


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