敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
(しかも何よ、チーズ
たっぷりのグラタンって。

アンタは子供かっ)



内心であきれるあたしには
構わず、『よろしくな』と
言いながら、柊弥は颯爽と
部屋を出ていった。



――その『よろしく』の
内容がグラタンじゃなかったら、
かっこよかったのにね。



一人その場に残ったあたしは、
思わず小さな笑い声を
もらしてしまう。



「……ったく。相変わらず、
ギャップありすぎ」



こんな柊弥でも、いざ
ビジネスに入れば、時に
年輩の重役もうなるほどの
手腕を発揮するのに。


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