敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
実は面倒見のいいお兄さん
タイプの三浦さんは、最後に
そう言って傍を離れていった。



あたしは『はい』と頷いて
見送りつつも、内心では
ちょっと苦笑しちゃう。



(変な病気って……大ゲサ
だな、ただの頭痛なのに)



柊弥がよく“三浦さんは
無類の心配性で世話好き”
って言うの、わかるかも。



(ま、それだけ気がつく
から、社長秘書も務まって
るんだろうけどね――と、
いたた……)



漏れそうになった笑いを
噛み殺したら、またツキンと
こめかみが痛んだ。


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