敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
あたしは一通りの家事を
終えて、10時をまわった
頃に家を出た。



ちょうど近くにまぁまぁ
大きい総合病院があって、
数ヶ月前に風邪をひいた時
そこにかかっていた。



(他にいい心当たりも
ないし……あそこでいいか)



本当にその程度で行き先も
決める、軽い気持ち。



たった、それだけだった
のに――…。







「え―――…?」




診察を終えた後。



白衣を着た白髪混じりの
男の先生が言った言葉に、
あたしは呆然とした。


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