敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
柊弥はスッと眉をひそめて、
怒りとも悲しみとも
つかない顔をすると、



「ごまかすんじゃねー。

なぁ梓――もしかして、
どこか具合が悪いんじゃ
ないのか……?」



「―――――っ」



……そうだよね。柊弥は鋭い。

それに、他ならぬあたしの
上司であり、夫なんだ。

隠そうとしたって、
見抜かれてしまう。
簡単に……。



「もし仕事がキツすぎるなら、
ハッキリそう言え。

結婚してからは家事もして
くれて、お前が前よりハードに
なってんのはわかってんだ。

キツいなら、会社の仕事は……」


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