敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
「キツくなんかないよ!

そんなことじゃない」



あたしはつい、声を大きく
して答えてしまってた。



どう言い訳するかも考えてない。

でも、そんなふうに誤解
されるのは、嫌だったから。



「結婚前だって一人暮らしで
家のことはしてたし、会社で
働いた後に、夜はクラブに
顔出したりしてたのよ?

今とたいして変わらないわよ」



「梓……。

でも、家事は二倍に
なってんだろうが」



あたしが疲れてるんじゃ
ないかっていう懸念が拭い
去れないのか、柊弥はそう
食い下がってくる。


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