敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
あたしは首を横に振って、
キッパリと告げた。



「二倍でも平気だよ。

家事も、秘書の仕事も、
あたしがしたくてしてるん
だもの。

あたしが……柊弥の
サポートが、したいから」



「梓――――…」



「嬉しいのよ、柊弥の
手伝いができるのが。

だからやってて苦なこと
なんて、何一つないし」



これは心からの本心だ。


そもそもやりたいと切望
してなければ、周囲の反対を
押し切ってまで、秘書を
続けてなんかいない。



「仕事も家事も、楽しいよ。
すごく――」



「梓……お前……」


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