敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
「もしもし」



『あっ、柊弥っ!?

大変なのよ! 梓さんが――…』



「え――――…」



電話口から聞こえる焦りを
含んだオフクロの声に、
オレは一瞬、言葉を失う……。



「倒れた? な、なんで……!?」



『とにかくすぐにいらっしゃい!

世田谷の森沢総合病院よ』



その時オフクロは誰かに
声をかけられたようで、
それだけを言い通話は
慌ただしく切れてしまった。

医師に呼ばれたのかもしれない。



オレは呆然と携帯を持つ
腕を下ろしたが――とにかく
行くしかないと、すぐに
走り出した。


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