敏腕秘書の甘い罠【Honey*TRAP!! 番外編】
声と同時に、あたしはもう
一度、強い力でしっかりと
抱きしめられて。



あたしも柊弥の背中に腕を
まわして、ギュッとその
たくましい体を抱いていた。



「よかった……!」



あたしもずっと、嬉しさと
戸惑いの狭間で揺れていた。



でも今柊弥にそう言って
もらえて――ようやく
実感と共に、今まで以上の
嬉しさが胸に込み上げる。




―――あたしのお腹に
宿った、新しい命。




あたしと柊弥の、
赤ちゃん――…。





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