梶裕貴の憂鬱
それから、加藤さんと僕は
いっしょに暮らすことになってしまった…
「あ、あの、、、加藤さん?朝なんですけど…。早く起きてください。僕もうすぐ、仕事行くんで…戸締りを」
「ううん?」
加藤さんは、僕のベッドの上で転がって
ゆっくりと、こくんと頷いた。
「まあ…あの、朝食のサンドイッチ置いてるんで…、適当に食べてください。飲み物は、冷蔵庫に"おいしすぎる牛乳"も、あるんで。」
僕が言うと、加藤さんが
急に起き出した。
「なにっ!?」
「あ…お、起きたんですか?じゃあ、僕はそろそろ行きますね。」
「ちょっと待て!!」
僕が立ち上がろうとすると、
加藤さんがいきなり僕の腕を掴んだ。
「"おいしすぎる牛乳"やと…?」
…ビクッ…
か、加藤さん牛乳キライなのかな!?
てか、怖い!!!!
「あー!!あの、お茶とかもあるんで‼まあ、適当に飲んでください!」