梶裕貴の憂鬱

すると、加藤さんがいきなり…

「あっ‼」

と、声をあげる。

僕は一瞬ビクッとした。

そして、加藤さんが
俺のとまりに猛ダッシュできた。

そして、TVに顔を近づけ、
大声で言った。

「すげぇえええ!!!!このアニメの主人公の声って…ゆーきやん!!!」

加藤さんは、興奮気味で目をキラキラさせた…



…やっぱ、可愛いかも…

って、なんでやねぇーん!!
⇦あ、間違った笑


僕は曖昧な笑みで、

「そうですよ。僕の仕事は、声優ですから。まだまだ、新人ですが…」

と言った。

すると、加藤さんは
満面の笑顔で、

「そおなんやあ!!声優かあーなんか、かっこいいなあ♬俺、ゆーきの仕事に感動したわ!!だって、このアニメ。。。主人公が、闘ったり…怒ったり…泣いたり…笑ったり…いろんな表情があるのに、全部うまいことなってる!!一つ一つの演技にホンマに感情が入ってて、ビンビン伝わってくるもん!!ゆーきは、やっぱ凄いわ!!天才やっ!」

と言った…。


…どきん…


心臓の音が大きくなった…。


僕…僕…


そんなこと言われたの…


初めてだ…


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