梶裕貴の憂鬱


…がちゃん…

「ただいまー」

僕は、靴を脱ぎ
家にあがった。

「おかえり、裕貴。お父さんと相談して、裕貴に家庭教師か、塾のどちらか通わせるってことになったの。どちらがいい。」

お母さんが、台所から現れ、
僕に問う。

「べつにどちらでもいいよ。お父さんと、お母さんの好きにすればいいし」

と、僕は軽く返事をして
部屋に行った。


そして、きょう
川島から借りたCDを
カバンから取り出し、
コンポの中に挿入した。



~♬

音楽が始まった。

なめらかなメロディーが
奏でられていて、
聴いているこっちが
とても癒される気持ちになった。

そして、そのステキなメロディーと…
森川まいの高く美しい歌声が
絡み合ってスゴく幸せな気持ちになった…



…いままで音楽なんて、まともに聴いたこと無かったけど、、、すごく、、、音楽っていいな…


その音楽を聴き終わると、
僕はパソコンの電源をいれ、
*森川まい*と、検索した…。




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