☆ 女芸人とアイドル ☆

玄関を開けるなり、雪乃のでっかい声とクラッカーの音。

唖然としていする俺の顔を雪乃が覗き込む。

「何か反応してよ?」

「何してんの?」

「ヤダなぁ。今日クリスマスイブでしょっ!?」

「…あ」


そういえば今日は12月24日。

忙しくてそんなこと忘れてた。


「今夜は亮介 帰ってこないかと思ったよ。彼女と過ごすのかなって」

「彼女なんていねーし」

「えっ? この間の朝帰りは?」

「あれは…」

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