☆ 女芸人とアイドル ☆
「同じ親を持ってること忘れてないか?」
「…」
「お袋が嘆いてたぞ。亮介があのまんま戻ってこないって」
「お袋、兄貴に連絡したんだ」
「んー。お前がバカな企画考えるからだって俺が怒られた」
「それは言えてる」
「でも 何で同居続けてんだよ? もしかしてお前ら…」
疑いの目で俺を見る兄貴。
「変な誤解すんなよ。バタバタしてて荷物出せなかっただけだよ! それに」
「それに?」
「千葉の実家より仕事行くの便利だし。夜遅くなっても文句言う人いねーし」
「お袋は亮介溺愛してるからなー。それにしても言い訳っぽかったな」
兄貴はそう笑っている。
「嫉妬してんの?」