☆ 女芸人とアイドル ☆

俺は雪乃の腕をグッと引っ張る。

「親父さん、お会計!」

「はいよ~」








「…さむっ」


雪乃の体を支えながら居酒屋を出た俺。

真冬の冷たい風が頬に突き刺さる。


「亮介ー、大丈夫なの?」

「何が?」

「こんなところ撮られたら誤解されるよ」

「仕方ねーだろ。置いてくワケにもいかねーし」

「ごめん」
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