☆ 女芸人とアイドル ☆


唇が触れる直前で、雪乃がゴソゴソと動いた。

俺は慌てて彼女から離れる。



「…ん」

「?」

「青山さん」

「…」



さっきから聞き取れないような寝言を言ってると思ったら。

なーんだ、兄貴の夢を見てたのかよ?




「何?」

俺はふてくされたようにそう答える。



< 183 / 308 >

この作品をシェア

pagetop