☆ 女芸人とアイドル ☆

俺は慌てて優の口を押さえる。

「んな話こんな所ですんなよ。優衣もいるのに」

「てことはやっぱり…?」


2人の冷たい視線に、俺はフーッとため息をつく。


「アイツが歩けなくなるほど酔っ払ったから送ってっただけだよ」

「本当にそんだけ?」

優衣が俺をジーッと見ている。

「本当はそのまんま泊まっちゃったんじゃないの?」

「…」

「ねぇ? 亮介君!」

「だったら? 散々 1つの屋根の下で暮らしてたんだから、今さら泊まるくらいどうってことないじゃん?」

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