☆ 女芸人とアイドル ☆
兄貴は笑顔でテーブルにコーヒーカップを置く。
「全然面白くない!」
「そうか?」
「よくもまあそんなアホな企画ばっかり…。俺との同居生活だってそうだし」
「あれだって好評だったじゃん」
「いくら視聴率の為だからって雪乃たちにそこまでさせることない。アイツは兄貴に頼まれれば断らないだろうし」
「…」
「平気なのかよ?」
「ん?」
「好きな奴が危険な目に遭うかもしんねーんだぞ?」
俺は兄貴をキッと睨み付ける。
「付き合ってるんだろ? 雪乃と」