☆ 女芸人とアイドル ☆
報道陣をかわすと、今度は数十人のファンの子たち。
黄色い歓声に笑顔を見せタクシー乗り場に向かう。
だけど 運悪くタクシーが止まっていない。
後ろには報道陣、前にはファンの大群という絶体絶命のピンチ!
どうしようかと悩んでいると、1台の高級車が猛スピードで走ってきた。
そして その車は俺の真ん前で急ブレーキをかける。
「…?」
俺がボーッとその車を見ていると、勢い良く助手席のドアが開く。
「良かったら乗ってかない? そこの彼」
「あ、兄貴っ!?」