☆ 女芸人とアイドル ☆

「優衣?」

「正解。よく分かりました!」

振り返るとそこに笑顔の優衣が立っていた。


「マネージャーに怒られたんだって?」

「んで知ってんだよ」

「さっきの歌番組でブスッとしてたから? 生であの顔は駄目でしょ」

「…」

俺は優衣を無視して廊下を歩き始めた。

「ねぇ、一緒に帰ろ?」

優衣が俺の腕を引き寄せる。

「どうせ途中まで方向一緒でしょ?」

「ベタベタすんなよ。人に見られたらどうすんだよ」


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