☆ 女芸人とアイドル ☆

「いいじゃない。どうせ変装するんでしょ?」

「…」



強引な優衣に負けて一緒にTV局を出た俺たち。

周囲を気にしながら俺は早歩きで歩く。



「早いよぉ~。もう少しレディーに合わせたら?」

ブツブツ言いながらもちゃっかり俺の腕を組んで歩く優衣。

「あぁ!!」

優衣が急に立ち止まるから俺も仕方なく振り返った。

「なん…」

「雪乃さんだ」

「!」


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