☆ 女芸人とアイドル ☆

いつも雪乃のだと強がってしまう。

傷つくことが怖くて心にもないことばかり。

本当に言いたいのはこんな事じゃないのに…。




「あ、そろそろ時間だ。またね」

時計の針を確認した雪乃が笑顔で俺のほうに手を振る。

「…雪乃」

「何?」

振り向いた彼女を見て俺は言葉に詰まる。

「やっぱアフリカ行くの?」

「うん!」

「あっそ。ライオンに喰われんなよ?」

「喰われないよ!」

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