☆ 女芸人とアイドル ☆
「何が?」
「もう少しはじけちゃって良いんじゃない?」
「は? アイドルにその要素は必要ないの」
俺はあくまでもアイドル。
週1のバラエティ番組でちょっとくらいキャラ脱線したって、それ以外は…。
「んなことねーよ。っ~ことで!!」
「?」
実家の前で車を止めた兄貴。
バッグから台本のようなものを取り出して俺の頭を叩く。
「…いって。何これ?」
「今度 収録する分の台本。アイドルだからって雛壇でボーッとしてたら席はなくなるぞ」