☆ 女芸人とアイドル ☆
「…」
「元はと言えば俺の軽はずみな行動のせいだしな。ごめんな、優衣のことも傷つけた」
「亮介君…」
「優衣の気が済むようにしてくれ」
そう言って俺は優衣から背を向ける。
カフェのドアを開けようとした瞬間、後ろからグッと腕を引っ張られた。
「優衣?」
「変わったね、亮介君」
「え?」
「雪乃さんと一緒にいるようになって変わった」
優衣は笑顔でそう言い、携帯電話を俺に差し出した。
「もう解放してあげる」