☆ 女芸人とアイドル ☆
「ウチの番組はそーゆうの一切なしですよ。プロデューサーはリアルをひたすら求める人ですから」
「リアルねぇ」
「やらせ大嫌いだもんね、青山さん」
感心してる雪乃を俺はキッと睨む。
「雪乃からもプロデューサーに何とか言ってくんない?」
「何で?」
「何でって雪乃も困るだろ? 部屋にいきなり男が転がり込んできたら」
「私は亮介なら大歓迎だけど~?」
「…」
予想通りの答えに俺はガックリと肩を落とした。
「じゃあ 本格的な撮影は明日からってことで! 俺らがいない時はここのカメラに話しかけるかそのハンディカメラで♪」