追憶〜逢いたい人へ〜
この偶然の再会から、孝雄は毎朝あの大きな木の下で私を待っていてくれた。
毎朝、乗り継ぎ駅まで一緒にいられることが嬉しくて…
孝雄の変わらない優しさや笑顔が嬉しかった……。
この会えなかった時期がなかったかのように、自然に、当たり前のように私と孝雄は隣にいた…。
それが心地良くて…
私にとって落ち着く場所だった。
孝雄も同じ気持ちなのかな……?
なんで孝雄は私の隣にいてくれるんだろう……
中学生の時はあまり深く考えていなかった気がする…
でも、今は孝雄の真意が知りたい……
この会えなかった期間、孝雄はどうしていたんだろう……
そして、あの約束……
卒業式の果たせなかった約束…
覚えているんだろうか……