追憶〜逢いたい人へ〜

でも、不意に手を繋いだり、腕を組んだり…



端から見たらまるで彼氏彼女だと勘違いされてしまうだろう…




でも、私には孝雄の気持ちを確かめる勇気がなかった…。



聞いてしまったら、今の関係が崩れてしまうかもしれない…



それが一番怖かった……



もう、会えなくなるのは絶対に嫌…



だから私は聞かない…



聞けない………。



聞かなければずっと隣にいられる…



そう勘違いしていた…。



自分の気持ち、伝えなければ始まらないのに…


私は目の前にある幸せしか見えてなかった。



今後、孝雄と私がどうなるのか…考えもしなかった。








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