追憶〜逢いたい人へ〜
事件…
高校二年生の初夏……
孝雄と再会して半年くらいたった頃だった。
相変わらず孝雄は私の隣にいてくれる…。
最近では帰りも私の隣には孝雄がいてくれる。
別に待ち合わせしようと言ったわけではない。
ある日、たまたま乗り継ぎ駅で出会ってからお互いを待つようになった。
そう…
その日もいつものように孝雄を待っていた。
だけどその日は孝雄がなかなか現れなくて…
一時間くらい待ってたけど、高校の友達との約束があったから、諦めて一人で帰ることにした。
それが間違いだった。
最寄り駅に着いて、いつもの通いなれた道を歩いているとき…
私にとって最悪な出来事が起きた……。