追憶〜逢いたい人へ〜
孝雄と夢の話をした。
孝雄に、何でそんなに勉強するのか聞いたことから始まった…。
まだ二年生なのに予備校にも通っていて不思議に思ったから…。
『俺、医者になるから…』
そう胸を張ってはっきりと言った孝雄…。
“将来の夢は医者”
これは孝雄の小学生の頃からの夢。
だって卒業アルバムにもそう書いてあった…。
…私は何になりたいんだろう…
なんか今まで、沢山夢はあったけど、なれなさそうな夢ばかりみていた気がする…
…たしか…、
幼稚園のときは看護婦さん…
小学生のときは、小説家…
中学生のときは……
なんだったっけ…???
中学生のときはなんにも考えてなかった……
ただ、漠然と“高校進学”しか頭になかったかも…