追憶〜逢いたい人へ〜
まだボーッとしている孝雄が心配になって、
『大丈夫?』
顔を覗き込んだ…。
覗き込んで気付く……
…ヤバい…私、顔近づけ過ぎた……。
慌てて顔をそらそうとした時……
孝雄の大きな手が私の頬を包み込む…
…えっ………
孝雄の顔がもっと近くなる…
孝雄との距離がなくなった……
私の唇と孝雄の唇が重なる……
…何?…何が起きたの?
…私、孝雄と…キスしてる……。
どのくらいキスしていたのか…
一瞬ではなかった…
キスした瞬間、私…、孝雄の唇を離したくなくて…
つい、孝雄の腕を掴んでしまってた…
…何してんだ…私……