追憶〜逢いたい人へ〜
だからこそ……
余計に孝雄とはそんな思いをしたくなかった…
“後悔”だけはしたくない……。
そう思った………。
次の日から孝雄と私は、はっきり言って恋人同士のようだった…
ずっと解けなかった難問題が解けたような、心につかえてたものが取れたような…そんな爽快感があった。
少し前までの、孝雄の気持ちが分からなくてモヤモヤしていたときと、態度が激変したわけじゃないけど、手を繋ぐにしても躊躇いが消えて、自然と繋げている…
ちょっとした変化が堪らなく嬉しかった…。
ずっと孝雄の隣にいたい…
独占したい…
私はどんどん欲張りになっていった…