追憶〜逢いたい人へ〜
だけど…



予備校の実力テストで、その大学に入れるかの評価は …………“C”


“C”の横にはトドメの一言…


“入れる確率は非常に低い”



なんとかして合格できないものか…予備校の先生に相談したけど…


結果は同じ………



センター試験はなんとかいけたとしても必ず落ちる!


そう断言されてしまい…



他の大学を進められた……






…大学進学も絶望的になってしまった……。

孝雄との細い繋がりもなくなった……



そう痛感したとき、今までのやる気がすべてなくなってしまった……



もう何も考えたくない……



なのに……



孝雄のことばかりが頭に浮かんで…

最後に繋いだ手の温もりが忘れられなかった…。



もう孝雄に会えない…


その事実だけは決して頭から離れようとはしなかった……





…孝雄…………


一人にしないで…



“俺がいるから”って言ってくれたよね……


一人は嫌だよ…


孝雄と二人がいい…









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