追憶〜逢いたい人へ〜
駐車場に行くと、勇は車から出ずに窓を開けて、女の子二人と話し中…。



咄嗟に、今出ていったらマズイ…

そう思って隠れた。



ファンの子みたいで、やっぱり写真をお願いされていた…


でも勇は店長の時と同じように、

『プライベートの時は勘弁して?!』


と断っている…。


…一人一人にやってたらキリないもんなぁ…



でも、勇のあの悩殺的な営業スマイルにファンの子達は満足したようで、すぐにいなくなった…



辺りを見回し、人があまりいないことを確認してから勇の車に近づいた。



私に気が付いた勇は、さっきの営業の笑顔ではなく、素の勇の笑顔で車から降りようとしている…。


…バレたらマズイじゃん…


そう思って、慌てて運転席のドアを閉めた。




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