追憶〜逢いたい人へ〜

沈黙を破ったのは勇だった…。



『あの約束…覚えてるか?』



…ドキッとした。


『…うん。……覚えてる………。』



『二回目だよな…約束破ったのは…。ごめん。忘れた訳じゃ…』


『いいの!もう…。気にしないで…。終わったことだもん!』


『…言い訳させてくれないか?じゃないと…前に進めない…。』


『えっ?!…なんで?さっきの人は?』


私は軽くパニックを起こした。



『…さっきの人???…………ぁあ!あれはマネージャー!』


『えっ!そうなの?!すごい綺麗な人だったから…つい、お似合いだなって思っちゃった…。』


『違うよ!もう30過ぎのオバサンだぞ?!』


…あっ…そうなんだ…


暗くてあまりよく見えなかったから……



『話続けていい?』


『あっ…どうぞ!』




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