追憶〜逢いたい人へ〜

『……んーっ!なんか話ずらくなっちゃったじゃん!…千代が変なことを言うからだぞ!』


『…ごめん。勇はちゃんと前に進んでるんだって思ったんだもん!』


『……そう思うよなぁ…。あの日行かなかったしな…。』


声のトーンが低くなった…

きっと、勇はすごく気にしていたんだ……



『もう!終わったことだよ。気にしないで…!それにさ…、私、勇と別れようと思ってあの場所にいたんだから…。』


私は明るく、もう気にしてないっていう意味で笑いながら言った。


また前みたいに、明るく受け流してくれると思って…

なのに、勇は、


『…まただな…。俺がいけないんだけど…。あの日、無理にでも行ってたら、お前の気持ち繋ぎ止められたかもな…。』


って…余計に暗くなってしまった…。


『勇と私はどっちにしてもうまくいってなかったよ…。』

なんか、私まで落ちちゃうじゃん……。






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