追憶〜逢いたい人へ〜
『勇ならすぐだよ!モテモテだもん!』


ニヤって笑って言った。



『すぐじゃない…。近づいてくるやつは俺の外見しか見てねぇもん…。』


『…そうかなぁ……。』


『…ちゃんと俺のこと、ルックスとか、人気とか関係なく内面も見てくれたのって千代だけだった…。だから千代に無理にでもずっと傍にいてほしかったんだ…。まぁ顔も好みだったけど…。とりあえず、千代がタイプだったんだな…俺。』



…解けない謎が今解けた………



勇が私を好きになってくれた理由…



そんなことだったんだ…




急にあの頃に戻ったように胸が熱くなって…
苦しくなって…
切なくなって涙が零れた…。

そんなの、勇と話せばすぐに分かることだよ…


内面だって最高にかっこいいってこと……






…ありがとう…勇………




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