追憶〜逢いたい人へ〜

…卒業

私と梨香、洋介と涼太君…

四人は一緒にいることが多くなった…



梨香は、

『私は利用されてるだけだ…。』

と、よく言っていた。



この意味が私にはよく分からなかった。


この言葉の裏に意味があることを……

でも後々、気付くことになるんだ……






洋介はたまによくわからないことを言う……

洋介は、よく私に、


『千代は合コンに行ってはいけない…。』

って言う…。


言われなくても行かないつもりだけど、梨香に強くお願いされると断れなかった…


行ったことを梨香から聞くと、必ず洋介は不機嫌になった…


自分だって行くくせに…




けど、険悪なムードになって帰ったはずなのに電話はかかさない…



『…さっきはごめんねぇ〜!』

って猫なで声で謝るのだった…



…理解不能……


そして、決まって、

『涼太も嫌だって!』



って涼太君を持ち出す…





…ますます理解不能……




…でも、この言葉に少し動揺する…


少し胸が痛むんだ……。




< 261 / 297 >

この作品をシェア

pagetop