追憶〜逢いたい人へ〜
『私も卒業する。』
『えっ?何に?』
『合コン!』
『それじゃ…もしかして!』
私の顔も明るくなる…
『うん!理想の人見つけたの…!』
私は梨香の両手を包むように握った。
『良かったじゃん!やったね!』
『噂もね、気にしないって!優しい人だった。』
…本当に良かった…。
私は自分のことみたいに喜んでしまって……
嬉しかった………。
涼太君のことでへこんでいた気持ちは少し晴れた気がした…
この日の夕方、梨香はその理想の人に会うらしく、私にも会わせたいと言ってくれたので遠慮なく付いていくことにした…。
だって…見てみたかったんだもん…。
梨香の理想の人……