追憶〜逢いたい人へ〜
『千代…。俺も好きなんだ…。初めて会ったときから千代が気になって…守ってやりたい…ちよの助けになりたいって思って…』
洋介の気持ちを知ってしまって、洋介の気持ちを無視して、涼の告白を素直に受け止められなかった…。
私の涼への気持ちがストップした…。
…なんでなんだろう……。
孝雄……胸が苦しいよ……
孝雄のこと、涼に話そう…
そう思った……。
孝雄のこと話したら、涼はきっと離れていく……
そう思ったから………
『涼…?私ね、ずっと忘れられない人がいるの…。その人はね………』
………私は孝雄とのこと、出逢いから全部話した…
途中、泣きそうになるのを堪えながら…
それでも、全部話した……
『…もう会えない人だけど、多分ずっと私の中で消えないの…』