追憶〜逢いたい人へ〜

帰り際、涼は、


『あの話、洋にもしてあげて…。洋も、お前の気持ち知りたいはずだから…辛いだろうけど…頼む!』



『…うん…。洋介から私は笑顔もらったから…。ちゃんと話す…。』




そう約束した………。




でも、なんて話していいのか分からなくて…



洋介から毎日あった電話がなくなった……



私からかけなくちゃダメだ…


そう思い、意を決して携帯の画面に洋介の名前を映し出す…。



後は通話ボタンを押すだけなのに…なかなか押せない……



そんなことを繰り返しながら…もう何日も過ぎてしまった……。




ちゃんと洋介と話すまでは…と思っていたから涼とも会わなかった…。


ウジウジ悩んでる私をみて梨香は呆れた様子……




でも梨香のおかげで私は洋介と話すことができた…。


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