追憶〜逢いたい人へ〜
深呼吸して店に入る…
やっぱりいつもみたいに洋介が待っていてくれた…
席につくと洋介が、
『千代、悪かった…。』
『いいの!私、洋介の気持ち気付かなかった…私がいけないの…よく考えたら洋介はちゃんと私に気持ち伝えてくれてたもん…私が鈍感だったから…ごめんね』
『…千代は誰が好きなの?涼太か?』
『…多分、涼が好き…。でも…』
………洋介にも涼に話したことをまた話す…。
『すごい話だな……。そりゃあ前に進めないな…。』
『…涼は待ってくれるって言ってくれたの…。すごく嬉しかった…。』
『涼らしいな…。俺には無理!重すぎるよ!』
いつものチャラい洋介に戻った…
『…ごめんね。』
『そんな謝んな!』
『でも…』
『いいんだ!…でも、こんな俺だけど千代のことはマジだった…。』
『ありがとう…洋介…。』
『でも!日課は続けるからな…。俺が本気の相手見つけるまで…。』
洋介はそう言って、優しく笑った…