追憶〜逢いたい人へ〜
〜追憶〜
…いつからだろう…
心の中で孝雄に呼び掛けなくなったのは……
涼はずっと私の隣にいてくれた…。
ずっと傍にいて、立ち止まってしまった私の恋愛を少しずつ…少しずつ、前に進めてくれた…
なかなか前に進まない私から離れず、一緒に立ち止まって待っていてくれた…
不安な時は必ず抱き締めてくれた…
『千代には俺がいるから…』
そう言ってくれた…
心から安心できるんだ…
…だって、私をものすごく愛してくれているから……
どんな悲しみも受け止めて最後は笑顔に変えてくれて……
どんな辛さでも抱き締めて消し去ってくれた…
私は後悔ばかりの恋愛しかしてきていない…
でも、そんな私の恋愛を、180度変えてくれた…