追憶〜逢いたい人へ〜
何枚も撮って、満足げな白倉先生は、

『じゃあ…そろそろ登山と行きますか!』


一番聞きたくない言葉を、サラッと言った。



私から笑顔がなくなった。


何気なしに、孝雄を目で追うと、“パチッ”って目があった。


けど孝雄は、目があわなかったかのように、“スッ”と反らす。



だんだんムカついてきた…



なのに…

外はすごく良い天気…。

登山日和…。




更にムカつき度は増していった………。








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