追憶〜逢いたい人へ〜
告白…
お風呂からあがり外に出ると、雨はもう止んで綺麗な星空に綺麗な月が浮かんでいた…。
コテージに戻る途中、牧野が、
『ねぇ…千代と伊勢谷ってどういう関係なん?』
と、不思議そうに聞いてきた。
『…んーっ…どうなんだろう…。あまり考えたことないなぁ……。』
『それって変だよ!付き合ってますってオーラ出てるよ。』
『そうだよ…。ほんとは付き合ってんでしょ?』
麻美まで疑いの目で言う…。
『だから違うって!』
かなり焦って早口になる…。
そんな私に、
『じゃあ、伊勢谷に好きな人がいたら応援できる?』
考えもしなかった牧野の言葉に、声が出なかった…。
ただ、できないかも………
って思った。
でも、
『で…できるよ……、たぶん………。』
また強がりの癖が出てしまった……。
『じゃあ、後で聞いてみよっと!!』
牧野は私を試すように言った。