追憶〜逢いたい人へ〜
とりあえず、部屋に戻る前にトイレに駆け込んだ。



鏡に映る自分の顔を覗き込む…。



今まで見たことないくらい真っ赤な顔をしている…




火照りまくっている顔を何とかしようと冷たい水で顔を洗う。




もう、何度洗っても火照りまくっている顔はどうにもらならなかった………。






仕方なく、トイレから出ると、部屋の前で孝雄が壁にもたれている…。




私を見つけた孝雄は、私の手を取り、誰にもバレないように辺りを気にしながら外へ出ていった…。








……満天の星空……





孝雄が口を開いた。


『たっちゃんにコクられたのか?』


ボソッと呟く。





『………。』




『どうなんだ?』




『何でそんなこと聞くの?』




『気になるから…』




『何で?』




『いいから…どうなんだ?』




私は孝雄に問い詰められると、いつも何でも話してきた…。



だから、今回も、ごまかすことは出来なかった…。





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