追憶〜逢いたい人へ〜
…突然の告白
結局、ほとんど眠れずに朝を迎えた。
重い身体を起こし、身支度を整えて部屋を出た…。
たっちゃんが廊下にいて、私を見つけると、
『おはよ…。』
声をかけてくれた。
なのに、私は俯いたまま、
『…ぉ、おはよっ…』
まともに顔が見れなかった。
あんなに仲良かったのに…
意識しすぎだって思っても身体が言うことを聞いてくれなかった…。
朝食後、観光するためにバスに乗り込んだ…。
バスの中はなんか異様な雰囲気が漂っている………
温度差を感じる………
超ラブラブな席と………
同性同士の席…………
行きのバスにはなかった光景………
昨日の夜、みんな何かあったに違いない………
そんな光景に圧倒されていると、その隙に牧野と麻美は一緒に座ってしまった。
バスは二人掛け…
私は一人で座らなくてはならなかった…………。