追憶〜逢いたい人へ〜
しまったー!!!
あの二人の策略にハマった!!!!
絶対、たっちゃんか孝雄のどちらかと座らせる気だな………。
私の顔見てニヤニヤしてるもん!!!
呆れて、ため息をつくと、
『隣空いてんの?』
振り向くと、そこにいたのは勇だった…。
『あぁ…うん。』
そう言うと勇は隣に座った。
前に座っている牧野達をみた。
なんか腑に落ちない顔をしてる。
見事に思惑が外れたようだ……。
『なんかさぁ…妙じゃねぇ?』
はっとして、勇を見る。
勇は嫌そうな顔をしていた。
『あぁ…昨日の夜、いろいろあったんじゃない?』
私は勇の嫌そうな顔をみて可笑しくなって笑った。
『笑い事じゃないよ。俺には何もなかったのに!』
ふてくされた顔が余計に可笑しかった…。
そして、かわいかった…。
昨日はさめていたのに…
やっぱり、勇への想いがまだまだ残っていることを痛感する。
ドキッとしてる…