追憶〜逢いたい人へ〜
『素直じゃん…』
孝雄の声は優しい声に変わった…。
ホッとした私は、
『いつもだよ…。』
またかわいくないことを言ってしまった…。
孝雄がチラッと辺りを見回していたから、
『…どしたの?』
『視線が痛い…』
『えっ?』
『なんでもない…。』
それから孝雄は何も言わなかったから、私も気にすることなく眠りについた…。
帰りのバスではもう何も考えずにただ眠りたかった。
もう考えるのは明日にしてグッスリと眠った…。
大変な、林間学校が終わった……………。
幸い、それから暫くはたっちゃんも勇も、林間学校の出来事には触れず、いつも通りに接してくれた…。