追憶〜逢いたい人へ〜
沈黙の三人…。
でも、沈黙に耐えられなくなった私は
『…ジャージ忘れちゃったんだ…。ほんとにドジ…。…………じゃあ…。』
そそくさとこの場から離れようとした…。
『待て!俺も帰る。』
そう言った孝雄は、私の腕を掴んで歩き始めた。
勇は何も言わないまま、ただじっと、私達を見つめていた…。
帰りはずっと無言のまま…
結局、何も話さないまま家路に着いた…。
…気まずい…。
これから塾もあるのに…
何を話したらいいんだろう……
答えの出ないまま、塾の時間になってしまった。